9月15日(日)、岩手県宮古市で初の展示記念イベント(at うみどり公園前堤防)が、無事終了しました!
当日はやや気温が高めでしたが、海から心地よい風が吹き、晴天のもとイベントを開催することができました!
三陸ブルーラインプロジェクトでは、今年3月から地域の皆さまと制作したタイルアートの展示記念イベントを「体験型イベント」として開催しています。地域の動植物や文化、海などをモチーフにしたタイルアートを舞台美術に活用した「謎解き宝探し」を通じて、以下のような機会を創出しています。
1.タイルアートお披露目として、制作に関わった方々やその家族、地域住民、観光客の皆さまに、地域の作品を鑑賞していただく。
2.地域の歴史や文化を楽しく学びつつ、堤防や防潮堤に触れる体験を通じて、世代間の交流や家族の会話を促し、防潮堤の意味や震災教訓について考えるきっかけを提供する。
3.地域住民が設置作業やイベントに参画することで、東日本大震災被災者のこれからの生きがいづくりや心の復興、コミュニティアートによるまちづくりに寄与する。
宮古市は国指定史跡 崎山貝塚や三陸鉄道本社があることから、今回は三陸鉄道や縄文土器・土偶などに関わる謎解き宝探しイベントを企画しました。ちなみに、宮古市の方々に「宮古といえば?」と聞いたところ、年齢問わず多くの方が「鮭!」と答えてくださったので、展示には鮭の群れが回遊するエリアもございます!
さらに、今秋の3イベントでは地域の郷土芸能団体が参加し、演舞を披露。3月大船渡プレイベントに比べて、イベントのショーも豪華にパワーアップし、俳優の人数も増えた(宮古4名、大船渡5名)ことで、より充実した内容となりました。
さて、「三鉄の縄文探検」は、初の宮古開催展示イベントということで、タイルにより親しんでもらいたいという思いから、衣装づくりワークショップもいつもよりタイル多めで実施しました。参加者は素敵な縄文テイストの帽子を作り、いざ冒険の旅へ。
定員「35名程度」としていたところに、当日は40名が参加。4組のグループに分かれ、アテンドスタッフと一緒に不思議な縄文世界を探検しました。
謎解きエリアはタイルアート展示に沿って、三鉄エリア、宮古湾海戦エリア、縄文エリアに分かれ、それぞれの場所で俳優たちが参加者を迎え、宮古にまつわるクイズを出題。正解したグループは、宝物のありかが隠された地図のピース(タイル)を手に入れ、次のエリアへ進むというシステムでした。散策では、堤防の裏側(閉井川側)も一緒に歩き、心地よい汽水域の風を感じることもできました。偶然釣りに訪れていた方々との交流もあり、宮古市民のあたたかさを感じる場面もありました。
全てのピースを集め、パズルを完成させると…そこには何やら不思議な衣装を纏った人の後ろ姿が!「お父さんが剣舞を踊っている」という参加者の女の子が「けんばい!」と見事に正解を出し、皆で田代念佛剣舞を鑑賞。最後には保存会の皆様や出演者から本日の「お宝」として金タイルが贈呈されました。
参加者の皆さま、田代念佛剣舞保存会の皆さま、共催していただいた宮古市や三陸鉄道の方々、宮古高校の生徒さんたちをはじめ、関わっていただいた皆々様、ありがとうございました!
探検のための旅支度、衣装づくりワークショップの様子。
宮古のアウトリーチワークショップで使用したタイルが再び登場。一つ一つをグルーガンで飾り付けていきます。
未来の縄文世界からやってきたヌーマ様と謎解きタイム。
宮古湾海戦エリアの住人、ニコ(元フランス海軍士官候補生ニコール)。
三陸鉄道 運転手・車掌(に扮する)ヒロさん、ナオちゃん。
みんなで行進。掛け声は「縄文土器土器(ドキドキ)縄文ドキッ!」
謎解きでGETしたパズルピース(タイル製)を一つずつ埋めていき、宝の地図を完成させます。
なんと、未来の縄文世界の「宝」は宮古の郷土芸能だった!!
たまたま通りかかった方がタイルアートや演舞を鑑賞される姿も。イベント終盤には、当日見学の方もたくさんいらしてくださいました!
撮影スポット「みやこの太陽」前にて、ハイ、チーズ!
みんなで記念写真を撮りました!